0歳〜3歳

【年少組】3歳のみーちゃんエピソード集

~笑えることも、笑えないこともあった日々~

通園していた頃の連絡帳を読み返していたら、
あの頃は余裕がなさすぎて笑えなかった出来事が、今ではちょっと笑える思い出になっている。

ここに残しておきたい、3歳のみーちゃんのエピソード集。


1. 仏壇の水をごくごく飲む

祖母宅(私の実家)に行ったときのこと。
仏壇にお供えしてあった水を、何のためらいもなくごくごく飲み干してしまった。
そういえば、雨上がりの手すりについた水滴もペロペロ舐めてたな……。


2. 運動会で脚光を浴びる

姉の幼稚園の運動会。
みーちゃん、グラウンドの真ん中まで叫びながら脱走。
注目の的に……。


3. トランポリンから強制退場

通園にある大きなトランポリン。
大人が入ると、みーちゃんに手を引かれて強制退場させられる謎ルール。
(みーちゃん的には「子ども専用」だったのかも?)


4. 姉、目を噛まれる

一時期、姉が3日に1回のペースで噛まれていた。
最もひどかったのは、目を噛まれたとき。

なぜ姉ばかりが…と先生に相談すると、こう言われた。

「お姉ちゃんが嫌いなわけじゃないんです。
気持ちが高ぶりすぎたとき、その行き場が“噛む”という行動になってしまっているようなんです」

胸の奥がズシンと重くなった。
腑に落ちる気持ちと、申し訳なさが押し寄せてきた。

シリコン製のおもちゃやタオルを持たせても、
みーちゃんにとって「噛む」という行動は、それだけ強い感情のエネルギーを伴っていたみたい。

落ち着いているときはタオルを触ったりもしていたけれど、
気持ちが高ぶった瞬間には、やっぱりお姉ちゃんのところへ向かってしまう。

今振り返れば、それもみーちゃんの「不器用なSOS」だった。


5. 登る。とにかく登る。

家の中でも、とにかく高いところに登りたがる。
キッチンカウンター、ダイニングテーブル…どこでも。
そして落ちる。よく落ちた。心臓が持たない日々だった。


6. 迷子事件と先生の声

ショッピングセンターで迷子に。
アナウンスをお願いしたところ、偶然通園の先生が近くにいて、放送を聞きつけて一緒に探してくれた。
館内でひとり走り回っていたみーちゃんを、先生が見つけてくれた。
見つかったときは、本当に涙が出た。


7. 横並べブーム到来

何でも横に並べるのがブームに。
夕飯の準備で出しておいたお皿をすべて並べられて使えず、
別のお皿を出してもまた並べられる…。

並べたお皿を“拝借”しようものなら、ものすごく怒られた。


不安だらけだった3歳の頃

この頃は、毎日が不安の連続だった。
将来のことなんて考える余裕もなく、ただ「今日」をなんとか乗り越えることで精一杯だった。

でも、あの頃あれほど不安だった“未来”は、ちゃんとやってきた。


今、渦中にいるお父さん、お母さんへ

お子さんは、少しずつですが、確実に成長します。

みーちゃんも、あまりにも成長スピードがゆっくりで、
「このまま大人になるのかな」と何度も思った。

でも、成長は止まらなかった。
今でも超スローペースながら、ちゃんと前に進んでいる。
むしろ今のほうが、成長がはっきりと目に見えるようになってきた気がしている。

ABOUT ME
よかてん
はじめまして。「よかてん」と申します。 発語のない重度知的障がいを伴う自閉症の娘「みーちゃん」との日々をブログに記録しています。 発達がとてもゆっくりだった娘も、今では22歳になりました。 このブログでは、療育や生活の工夫、家族の関わりなど、実体験をもとに書いています。 同じような状況の方や、関心を持ってくださる方の参考になれば幸いです。 わたくしごとですが、2025年、シングルマザーになりました。 障がいがある娘を連れての離婚についても書いていきます。 ご意見・ご感想などございましたら、[お問い合わせフォーム]よりお気軽にご連絡ください。