今日、母の様子を見に実家へ行ったところ、
身に覚えのない荷物が届いていました。
中身は、白髪染めのトリートメント。
一見すると、よくある通販商品です。
ただ、母は現在、
自分の住所も言えないほど認知症が進んでおり、
会話もおぼつかない状態です。
「自分で注文したの?」と聞いても、
「してないよ」と言われました。
請求書を見て分かった「定期購入」
同封されていた請求書を確認すると、
購入形態は 「定期」 になっていました。
母の状態を考えると、
認知症になる前に一度購入したところから電話で勧誘があり、
その流れで定期購入に切り替えられた可能性が高いと感じました。
今の母は、
会話をすれば分かるほど判断力が低下しています。
その状態で定期購入を勧め、
契約が成立してしまっていることに、
正直、いかがなものかと思いました。
本人を責めても、何も解決しない
この件で、
母を責める気持ちはまったくありません。
認知症が進めば、
・一度買ったことを忘れる
・断る判断ができなくなる
・「必要だと言われたから」と受け入れてしまう
こうしたことは、誰にでも起こり得ます。
悪意があるわけでも、
浪費しているわけでもありません。
判断する力が、少しずつ奪われているだけです。
家族として取ることにした対応
今回は、まだ支払い前だったため、
- 商品は返品
- 定期購入は解約
- 今後一切の勧誘をしないよう明確に伝える(書類を書かないといけない会社もあります)
この対応を取ることにしました。
もし家族が気づかなければ、
同じ商品が、これからも定期的に届き続けていたと思います。
実際に対応してみて感じた現実
通販の解約や返品は、
平日の日中しか電話がつながらないことがほとんどです。
仕事をしている人であれば、
対応が難しい時間帯だと感じます。
事情を説明するだけでも、
時間も気力も使います。(おまけに電話、繋がりにくいですしね・・・)
家族が動かなければ止められない仕組みなのに、
その家族が動きにくい時間帯にしか窓口が開いていない。
この点も、負担として積み重なっていくと感じました。
認知症と通販は、やはり相性がよくない
通販そのものが悪いわけではありません。
便利な仕組みですし、
元気なうちは問題なく使えます。
ただ、
認知症が進行すると、通販や電話勧誘は一気にリスクになります。
- 定期購入の仕組みが理解できない
- 解約という発想に至らない
- 不安を煽られると断れない
これは本人の問題ではなく、
仕組みの問題だと感じています。
よかてんのひとりごと
これで、通販の解約は何件目だろう・・・。
今日は、訪問歯科の請求書も見当たらず、
探してみたら、別の場所に隠されていました。
仕方がないことだと分かっていても、
こういうことが重なると、
正直、疲れる時はあります。
美味しいもの食べて、元気出すぞー!!(と、自分に言い聞かせます)
