母名義の家の売却を進めるにあたって、まず必要になったのが認知症の診断書でした。
我が家の場合、母は現在要介護5で、会話が成立しにくい状態です。
この先の手続きを考えると、成年後見人制度も視野に入れて動かないといけない状況になっています。
そのため、来週、母が認知症検査を受ける予定になっています。
今回はその検査に向けて、事前に準備した書類について書いておきます。
これから同じように親の認知症検査を受ける予定がある方の参考になればと思います。
認知症検査を受ける理由
今回、母が認知症検査を受ける理由は、母名義の家の売却に向けて、認知症の診断書が必要になったからです。
親の物忘れが気になって病院を受診するケースは多いと思いますが、我が家の場合はそれに加えて、家のことを進めるために診断書が必要という現実的な事情がありました。
家の売却や今後の手続きを進めるには、本人の判断能力が大きく関わってきます。
そのため、まずは検査を受けて、必要な診断書を出してもらう流れになりました。
検査前に準備した書類
今回、検査前に準備しておくよう案内されたのは、次の4点でした。
- 現在の主治医の紹介状
- 検査を受ける病院から送られてきた問診票
- 保険証
- お薬手帳
特に大事だったのは、主治医の紹介状と問診票です。
現在の主治医の紹介状
まず必要だったのが、現在かかっている主治医の紹介状です。
認知症の診断を受ける病院は、紹介状がないと予約できないところも多く、まずは現在の主治医に紹介状をお願いするところから始まりました。
普段診てもらっている先生からの紹介状があることで、これまでの経過や普段の様子が検査先の病院にも伝わりやすくなります。
家族から見た印象だけではなく、医療側から見た情報も必要なのだと感じました。
紹介状はすぐに用意できるものではないこともあるので、早めに確認しておいてよかったです。
病院から送られてきた問診票
もうひとつ、いちばん手が止まりそうだったのが問診票でした。
検査を受ける病院から事前に送られてきたのですが、ただ名前や住所を書くようなものではなく、母の普段の状態や困りごとを家族が整理して書く内容になっていました。
問診票の内容は、単に「物忘れがありますか」といった単純なものではなく、今の生活の中でどこに支障が出ているのかをかなり具体的に確認するものでした。
たとえば、
- 人や物の名前が出てこない
- 物を置き忘れる
- 約束や予約を忘れる
- 見慣れた道で迷う
- 銀行や郵便局での金銭管理ができない
- 食事の献立や調理、配膳に支障がある
- 一人で買い物ができない
- 季節や場所に合った服を選べない
- 電話やリモコンが使えない
- 着替えや入浴を忘れる、嫌がる
- 言葉がうまく話せない
- 歩き方が変わった、よくこける
など、日常生活の困りごとを細かく確認する項目が並んでいました。
さらに、
- ものやお金を取られたと言う
- 興奮したり暴力をふるう
- 怒りっぽくなった
- 臆病になったり心配が強くなった
- 幻覚がある
- 失禁や便失禁がある
といった、行動や気持ちの変化についての質問もありました。
別の設問では、
- 自分の家が自分の家ではないと思っている
- 実際にはいない人と話している
- 見えないものが見えると言う
- 過剰に不安が強い
- 見ず知らずの人に知人のように話しかける
といった内容もあり、記憶だけではなく、認識のずれや行動面の変化まで確認する問診票になっていました。
正直、ここまで細かく聞かれるとは思っていませんでした。
でも考えてみれば、認知症の診断は単に「忘れっぽいかどうか」だけではなく、生活がどこまで成り立っているかを見るものなのだと思います。
ただ、この問診票はどちらかというと、「認知症かもしれない」と感じ始めた人向けの内容なのかな、という印象もありました。
人や物の名前が出てこない、物を置き忘れる、約束を忘れる――。
そうした項目を見ながら、母にはもうその段階をかなり前に通り過ぎたものも多く、正直、今の状態にぴったり当てはまるという感じではありませんでした。
もちろん、日常生活の支障や行動面の変化を確認するためには必要な問診票なのだと思います。
ただ、家族としては、「認知症かも?」の段階ではなく、すでにかなり進んだ状態の母に対しては、かえってチェックを入れにくい部分もあると感じました。
保険証とお薬手帳
保険証とお薬手帳も必要書類として案内されました。
この2つは受診では定番ですが、認知症検査のように今後の手続きにもつながる受診では、なおさら忘れずに持っておきたいものだと思います。
特にお薬手帳は、今飲んでいる薬の情報を正確に伝えるためにも必要です。
家族がうろ覚えで説明するより、きちんと記録がある方が安心です。
まずは必要書類を揃えるところから
必要書類自体は4点ですが、実際には「ただ持って行けば終わり」という感じではありませんでした。
紹介状をお願いする。
問診票を書く。
当日忘れないようにまとめておく。
やることはシンプルでも、そのひとつひとつに「いよいよ検査を受けるんだ」という現実がついてきます。
認知症の検査は、ただ病院に行くだけではなく、その先の手続きや生活にもつながるものです。
今回は特に、母名義の家の売却や成年後見人制度を見据えているので、余計に重く感じるのかもしれません。
それでも、まずは必要なものを揃えて、ひとつずつ進めていくしかありません。
よかてんのひとりごと
認知症検査は3〜4時間かかるそうです。
主治医に紹介状を書いてもらう時も、「MRIは20分動いたらいけないからね。認知症の人は動くから。大丈夫かな。まあそこは専門医だから、うまくやってくれるとは思うけど」と言われました。
いや、それを聞いたら余計に心配になる。
母の体力がもつのか、じっとしていられるのか、当日どうなるのか。
まだ検査前なのに、そこがいちばん気になっています。