障がい児を育てながら働くことは、想像以上に困難を伴います。
特にシングルマザーの場合、
「働きたい」
「でも働けない」
この二つの気持ちの狭間で揺れ続けることが日常になります。
この記事では、
障がい児の母がどうして働けなくなるのか、その構造的な理由と現実的な課題 を、私自身の経験とともに整理します。
障がい児の母が働けない “仕組み” はこうして生まれる
① 子どもを一人にできない
障がい児育児では、年齢が大きくなっても
留守番が危険に直結するケースが多くあります。
- 火を使う
- 包丁を触る
- 家の中で予想外の行動に出る
- 外に出てしまう可能性がある
これらは「しつけ」や「ルール」の問題ではなく、
発達特性からくる行動のリスクです。
わが家でも過去に一度だけ、仕事が休めなくて1時間だけ留守番を試みましたが、
帰宅時、みーちゃんは
- 包丁とまな板を出し
- きゅうりを切り
- その包丁を舐めていた
という出来事がありました。
子ども用の包丁だったから良かったものの、
もし普通の包丁だったら…
と想像すると、背筋が凍ります。
この経験から、
「一人で留守番は絶対に無理」と判断せざるを得ませんでした。
② 通所できるかどうかが“朝にならないと分からない”
障がいのある子どもは、
- 体調
- 気分
- 感覚の過敏さ
- 睡眠の質
などで、当日に急に行けない日が出ることがあります。
無理やり通所させれば、
そのストレスが積み重なって
通所拒否の再発につながる可能性も。
実際、過去に通所拒否が起きた時期は、
私も同時に仕事を続けられなくなりました。
③ “当日にならないと働けるか決まらない” という状態
一般的な職場は、
- 当日欠勤
- 急な時間変更
に対応できないことが多いのが現実。
母親自身も「迷惑をかけたくない」と追い詰められ、
長く働くことが難しくなります。
シングル母にとって、
収入は必要なのに働けないというジレンマが続きます。
働きたくても働けない理由は、母親のせいではない
ここまで並べてきたとおり、
障がい児育児と仕事の両立は
- 母親の努力不足
- 気持ちの弱さ
ではなく、
構造的に無理がある状態です。
相談支援員さんも
「昔は放デイがなく、母親が仕事に出られない家庭は多かった」
と話していました。
今も状況は大きくは変わっていません。
まとめ
- 障がい児の母は「働きたい」気持ちがあっても働けない構造がある
- 留守番は危険が伴い、一人にできないケースが多い
- 通所は当日の体調・気分に左右される
- 当日欠勤が多く、一般職場は継続が難しい
- 作業所・介護・単発仕事など、選べる仕事は限られる
- 母親の努力不足ではなく、生活リズムと特性による問題
最後に
障がい児の母と仕事の両立は、簡単に答えが出ないテーマです。
私自身も、模索し続けています。
同じ悩みを持つお母さんに、
「ひとりじゃない」と伝われば嬉しいです。
