みーちゃんが幼少期の頃、1年ほどPECS療育に通った時期がありました。
けれど結果的に、PECSが身につくことはありませんでした。
むしろ、カードが苦手なまま成人しました。
それ以来、我が家では
現物提示と声かけを中心にし、絵カードからは距離を置いてきました。
今も続いている「伝えられない」という困りごと
みーちゃんは発語がなく、意思表示の仕方もわかりません。
最近の生活の中で一番困っているのは、便失禁です。
便失禁については、以前こちらの記事にも記録として書いています。
▶︎重度知的障がいの娘の便失禁が続いていて、対応に悩んでいる
すべてを伝えられなくてもいいです。
せめてトイレだけは、何かしら意思表示をしてほしい。
そう思って、今は手話を取り入れています。
手話を取り入れてトイレに誘い始めて約1ヶ月になりますが、
まだみーちゃんから自発的に手話でのサインはありません。
それでも今の生活の中では、これが一番現実的な方法だと感じています。
久しぶりに買った「スナックパン」がきっかけでした
そんな中、数年ぶりにスナックパンを買いました。
みーちゃんの大好物です。
久しぶりに目にしたスナックパンに対して、
自然に**「ちょうだい」のジェスチャー**をしました。
その姿を見て、
「今なら、すごく簡単な形ならPECSを試せるかもしれない」
と思い、久しぶりに再チャレンジすることにしました。
我が家流の、かなり簡単なPECS
やっていることは、とても単純です。
- ホワイトボードに
- 「スナックパン」
- 「ちょうだい」
のカードを貼る
- カードを貼ったら、スナックパンを2本渡す
最初の1週間は、
私が先に見本を見せながら、一緒に進めました。
一週間後、自分でカードを貼るようになりました
1週間ほど経った頃から、
みーちゃんは自分でカードを貼るようになりました。
ただ、その様子を見ていると、
「伝えたいから貼っている」というより、
「要求されたから貼ったよ」という感じが強くて、
正直、戸惑っています。
本当に、これでいいのか分かりません
カードは貼ります。
要求は成立しています。
でも、これが
コミュニケーションとして定着しているのか
と言われると、分かりません。
幼少期に身につかなかったPECSを、
成人してから、しかもこんな形で再開していることに、
意味があるのかどうか、迷いながらです。
あえて広げない、という判断
今回うまくいった一番の理由は、
スナックパンが大好物だったからだと思います。
数年ぶりに買ったこともあり、
本人のモチベーションはかなり高かったはずです。
ただ、次に
ここまで本人が強く「好き」と感じられるもの
が思いつきません。
例えば、余暇に必要なものとして「スマホ」がありますが、
これをカード提示にしてしまうと、
過去の経験から、カードそのものを嫌がるようになってしまう気がしています。
そのため今は、
生活に必要なもののカード提示は避け、
「大好きなもの」限定で続けるつもりです。
よかてんのひとりごと
正直に言うと、これでいいのか、今もよく分かりません。
カードを貼るようにはなりましたが、
それが「伝えたい」からなのか、
「貼らないといけない流れ」だからなのか、
見ていると分からなくなることがあります。
私が勝手に
「できるようになったかもしれない」
と期待して、
その期待に付き合ってもらっているだけなのでは、
と思ってしまう日もあります。
幼少期に1年通ったPECSは身につきませんでした。
それでも今さらまたカードを出してきて、
私は何をやっているのだろう、と考えてしまいます。
それでも、便失禁のことを考えると、
何もしないままではいられません。
うまく広がらなくてもいいです。
次につながらなくてもいいです。
正直、スナックパン以外に
ここまで本人が好きなものも思いつきません。
それでも、
「意味があるかどうか」より、
「何もしないで後悔しないかどうか」で、
今は動いています。
毎朝カードを貼って、
貼ったらパンを渡して、
それを繰り返しているだけです。
これが続くのか、
途中でやめる日が来るのか、
それも分かりません。
ただ、やめてしまったら終わってしまう気がして、
だから今日も続けています。