みーちゃんの日常

紹介された子ども病院で初めての診察

保健師さんから「一度、専門の先生に相談してみましょう」と提案があって紹介されたのは、市内にある子ども病院の発達外来。

「予約は少し先になるかもしれませんが、診てもらえると安心につながると思いますよ」

その言葉に背中を押されるように、私は近所のかかりつけの小児科医から紹介状を書いてもらい、予約の電話をかけた。

診察日は約2か月後。

電話を切ったあと、カレンダーに丸をつけながら、なんとも言えない気持ちになった。

「やっぱり…何かあるんだろうか」

「でも、もしそうだったとしても、早くわかった方がいいよね」

そして迎えた診察日。

子ども病院は、昔からある大きな病院なので古さはあるが、白を基調にしていて思っていた以上に明るくてきれいだった。

完全予約制だが、プレイルームのような待合室には診察待ちの親子がたくさんいた。

看護師さんから名前を呼ばれる。

先に身体的な検査から始まった。

MRI,レントゲン、脳波、心電図、血液検査、尿検査。

もちろんじっとして検査ができないので、座薬の睡眠剤を投与してからの検査になった。

全ての検査を終えて、みーちゃんが目覚めるのを待つ。

そして検査結果が出ると診察室に呼ばれ、娘と一緒に中へ入る。

担当の先生は発達専門、物腰の柔らかくて少し安心した。

まずは検査結果。

身体面に異常は見られないとのことだった。

その後は娘におもちゃを渡して遊ぶ様子を観察しながら私の話に耳を傾けてくれた。

診察では、日常の様子、言葉の出方、遊び方、反応の仕方などを細かく聞かれ、「ふむ…」とうなずいたあと、ゆっくりとこう言った。

「典型的な自閉症の行動ですね。」

そして今後の流れとして、定期的に診察を受けることを提案された。

先生の言葉に、私はまたひとつ現実を受け止めることになった。

診察が終わり、会計を終えて外に出る。

主人(今は元主人)に電話。

「やっぱり自閉症だった。」

その言葉が出た瞬間、涙が止まらなくなった。

私がこんなとこで泣いている場合じゃない。

しっかりしないと。

でも涙が止まらない。

結局車に戻って大声で泣いた。

涙が枯れるまで泣いた。

そうするとなぜかスッキリして「やるしかないじゃん」と現状を受け止め、すこしだけ前向きになった。

不安がゼロになったわけではない。

むしろ増えたかも知れない。

でも、「ちゃんと見てもらえた」「これからの方向が見えてきた」

それだけで、今は少し心が軽くなった気がした。

まだ、わからないことも多いし、これからたくさん悩むと思う。

でも、“向き合うことは怖いことじゃない”と、この日ようやく思えた。

みーちゃん、2歳の誕生日の日のできごと。

ABOUT ME
よかてん
要介護3の母の在宅介護と 発語のない最重度知的障がいの自閉症の娘(みーちゃん:22歳)の支援をしながら暮らす、シングルマザーです。 在宅介護と障がいのある子どもの支援は、日々予想できない出来事の連続です。 母の徘徊、通所の不安定さ、急な休み、家事との両立、制度の複雑さ…… その中で私自身が実際に困ったこと、助けられたこと、工夫して乗り越えてきたことを記録し、同じ悩みを抱える方の助けになればと思い、このブログを始めました。 このブログが、だれかの「今日の悩み」を少しでも軽くし、 安心して介護や育児に向き合えるきっかけになれば幸いです。 お問い合わせやご相談があれば、どうぞお気軽にご連絡ください。