■はじめに
母がリハパン(リハビリパンツ・大人用オムツ)を履くようになったのは、
まだ家事ができていて、話も普通にできた頃でした。
「おむつはまだ早い」「そんなもの必要ない」
――これは母の強い気持ちで、最初からすんなり受け入れたわけではありません。
ここでは、拒否と受け入れの間を行き来しながら、少しずつ大人用オムツ(以降リハパン)に慣れていった過程を記録します。
■ヘルパーさんの一言が最初のきっかけ
ある日ケアマネさんから、
「最近、少し漏れる日が増えてきました。念のためリハパンをご用意ください。」
と連絡がありました。
当時の母はまだ、自分でトイレに行ける時期。
尿意も感じられ、「私はまだ大丈夫」と強く否定。(←この時期、一番大変でした・・・)
この頃は、プライドの高さと、現実の変化がかみ合わない時期でした。
■最初に選んだのは「尿もれパンツ」
いきなりリハパン(紙おむつ)ではなく、
まずは 「尿もれパンツ」 を使うところから始めました。
- 普通のショーツに近い見た目
- またの部分だけ厚手
- 少量の尿もれなら吸収
- 母の「おむつじゃない」という気持ちを尊重できる
この選択は、母にとって抵抗の少ない方法でした。
・母が最初に使った尿もれパンツはこちら
選んだ理由:吸収量が150cc(1回分の尿)なので、ズボンまで濡れるリスクを減らせます。
しかし、1ヶ月ほど使っていくうちに――
認知も同時に進み、尿もれパンツでは吸収が追いつかない日が増えてきました。
下着・ズボン・椅子まで濡れてしまう日もあり、対応が難しくなっていきます。
■デイサービスでの“リハパンデビュー”
次の転機は、ヘルパーさんの提案でした。
「デイサービスに行く時だけでも、リハパンにしましょう。」
“毎日”ではなく、
“行く時だけ”という限定が母には受け入れやすかったようです。
最初は できる限り薄いパンツタイプ を選び、
「まずは形に慣れること」を目標にしました。
ここから少しずつ、母の抵抗がやわらいでいきます。
■認知の進行とともに“選ぶパンツ”が変化した
次第に認知も進み、
ヘルパーさんがいない間に昔の尿もれパンツを探して履き、
また漏れてしまう――ということが増えてきました。
この頃にはもう 尿もれパンツでは吸収が足りず、
すべて処分する決断をしました。
■「薄型 → 4回吸収」へ急速に移行
母はあっという間に、
薄型 → 2回吸収 → 4回吸収
へと必要な吸収量が増えていきました。
認知の進行と、排尿パターンの変化が同時に起きた時期。
現在は
- リハパン(4回吸収以上)
- 必要に応じてパッド(4回分吸収・7回分吸収)追加
という形に落ち着いています。
■受け入れられた理由は「自分を守るため」
拒否が弱まった理由には、
- 布団やズボンが濡れる不快感
- 外出時の不安
- デイサービスでのサポート
- ヘルパーさんの声掛け
こうした“生活の中の困りごと”が母自身の中で積み重なり、
「履いたほうがラク」という理解に変わったのだと思います。
■次の記事:母に合うリハパンを探すため、各メーカーを比較しました
リハパンを履けるようになってからは、
今度は「どれが合うのか?」という問題が出てきました。
夜間・昼間・外出、用途によって必要な性能が異なり、
メーカーで履き心地が違います。
