【自閉症】急病になったらどうする?発語なし・受診困難な娘のための緊急対応動線
「もし急病になったら、どこに連れて行けばいいんだろう」
受診が難しい子どもを育てていると、この不安はずっと頭の隅にあります。
この記事では、発語なし・重度知的障がい自閉症の娘みーちゃん(22歳)を育てる私が、急病時にどう動くかを事前に整理した5ステップをお伝えします。
現時点では急病での受診経験はありません。ただ、「いざというとき」を支援者と一緒に考えておくことで、少し気持ちがラクになりました。同じ状況のご家庭の参考になれば幸いです。
みーちゃんの医療アクセスの特徴
みーちゃんは、建物の構造や感覚刺激によって入れる医療機関がかなり限られています。
✅ 入れる場所
- 大学病院(広くて明るい)
- 障害者歯科(刺激が少ない)
❌ ほぼ入れない場所
- 地域の内科・耳鼻科・外科
- 待合室が狭い・照明が暗い場所
- 器具が視界に入る診察室
「診察を断られる」のではなく、そもそも建物に入れないところが難しさの本質です。
現在は月2回の訪問診療を主治医として継続しています。薬の処方も必要な範囲で対応してもらっています。
なぜ主治医とのつながりが欠かせないのか
みーちゃんは成人しています。
18歳以降、障害福祉サービスの利用には**主治医意見書(区分認定に必須)**が必要です。生活介護・訪問看護・重度訪問介護などを継続するには、医療との接点を切らせません。
クリニックに入れないからこそ、訪問診療が「医療とのつながり」を保つ唯一の選択肢になっています。
急病時の対応動線(5ステップ)
ステップ① まず訪問診療の先生に連絡する
症状と状況を伝え、以下を判断してもらいます。
- 往診できるか
- 自宅で様子を見られるか
- 緊急度はどの程度か
受診困難な家庭にとって、訪問診療は最初の安全網です。
ステップ② 往診が難しい場合は病院受診を検討する
医師が「病院での診察が必要」と判断した場合、次のステップへ進みます。
ステップ③ 複数名での同行体制を組む
みーちゃんは病院建物に入れない可能性があり、パニック時は大きく動くため、一人での連れ出しは現実的ではありません。
先日、相談支援専門員にこの話をしたとき、こう言ってもらいました。
「どうしても早急に受診が必要なときは、数人がかりでの同行が必要になることもあります。力が必要なら協力します。」
この一言は、本当に心強かったです。
ステップ④ 受診可能な病院を事前に把握しておく
地域には、受診困難な方を一定程度受け入れてくれる医療機関があります。
- 障害者支援に理解のある病院
- 生活介護事業所が提携している医療機関
- 広くて環境刺激が少ない大規模病院
相談支援専門員はこうした情報を持っています。「行ける可能性のある病院」を事前に把握しておくことが重要です。
ステップ⑤ 病院へ直接向かう前に必ず電話確認する
現地で診察を断られると、本人・家族ともに二重の負担になります。事前に以下を電話で伝えます。
- 発語なし・重度自閉症で受診が難しいこと
- 建物に入れない可能性があること
- 複数名で同行すること
- 診察が可能かどうかの確認
相談支援との協働でわかったこと
受診困難な子どもの医療を支えるには、「家族だけで抱えない」体制づくりが先決です。
相談支援専門員は、緊急時の動き方・受診可能な病院の情報・人員確保など、家庭だけでは難しい部分を補ってくれます。
「一緒に動く」と言ってもらえただけで、ずいぶん気持ちがラクになりました。
急病時の対応まとめ
- 訪問診療の先生に連絡
- 往診か受診かを医師が判断
- 相談支援・事業所スタッフと連携し複数名で同行体制を組む
- 受診可能な病院へ事前に電話確認
- 安全を最優先に移動
一般的な受診の流れとは異なりますが、これがわが家にとって最も現実的な動線です。
よかてんのひとりごと
「通院」「病院」と聞くだけで頭が痛くなります(泣)。
でも、「もしものとき」を誰かと一緒に考えておくだけで、不安の重さがちょっと違う。動線を整理して初めて、「あ、ひとりじゃないんだ」と思えました。
同じ状況のご家庭に、少しでも届けば嬉しいです。
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