【自閉症3歳の他害】噛む・つねるが始まった日から15歳でなくなるまで。原因と経緯の記録
「なぜ噛むの?」「なぜつねるの?」毎日先生に謝り、お友だちのお母さんに謝り続けた時期がありました。
この記事では、みーちゃんが3歳で他害行為が始まってから、15歳で噛む行為が、20歳でつねる行為がなくなるまでの経緯を記録しています。同じ状況で悩んでいる方に届けば幸いです。
3歳で通園施設に入園した日のこと
娘が3歳になり、発達が気になる子どもたちが通う通園施設に入園しました。親子教室で知り合った人たちと全員一緒になったのが心強かったです。
ひとりでバスに乗る初日から大号泣。その号泣は2ヶ月ほど続きました(先生ごめんなさい)。
他害が始まったのは、泣かなくなった頃だった
やっと泣かなくなったと思ったら、娘に「他害」が見られるようになりました。
最初は先生の肩を噛んだことでした。抱っこされて安心しているのかと思ったその瞬間、先生の肩にガブリ。親子登園の日で私がその場を目撃したため謝罪すると、先生は優しく「大丈夫ですよ」と言ってくれました。でも私は胸の奥がズシンと重くなりました。
噛む行為が続いたと思えば、次は隣に座っていたお友だちの腕をつねるようになりました。何の前触れもなく、急につねる。お友だちが泣く。みーちゃんは何事もなかったような顔で知らぬ顔をしています。
先生の膝の上にいても、止める隙がないくらい素早い動きで隣の人をつねる。噛む、つねる——そんな行動が日常になっていきました。
「なぜ?」の答えはわからなかった
なぜ噛むのか。なぜつねるのか。何がつらいのか。何を伝えようとしているのか。
言葉で説明できないみーちゃんの心を、私は想像するしかありませんでした。
- 感覚過敏なのかも
- 大きな音が苦手なのかも
- 大人が怖いのかも
- 関わりたいけどどうすればいいかわからないのかも
でも「かもしれない」ばかりで、確かな答えはわかりませんでした。毎日先生に謝り、お友だちのお母さんに謝り、家でひとりになったとき、泣きながらみーちゃんにも謝っていました。
「ごめんね。もっとちゃんとわかってあげられなくて」 「ごめんね。あなたのつらさを、ちゃんと代弁できなくて」
他害はなぜ起きていたのか。今だから思うこと
みーちゃんは現在22歳。噛む行為は15歳で、つねる行為は20歳でなくなりました。
本人が言葉で説明できない以上、これは私たちの想像でしかありませんが、いくつか思い当たる理由があります。
「何をしているのかが理解できない。じっとしているのが辛い」
「かまってほしい」
つねられた方の話によると、力を抜いて”ちゃんと”つねっていたそうです。
「嫌なことをされる」
「大きな声で泣き叫ぶ人が苦手」
感覚の過敏さ、不安の強さ、自分の気持ちを伝えられないもどかしさ。それらが重なったとき、みーちゃんの行動は他害という形で現れていたのかもしれません。誰かを傷つけたいわけではなく、自分の中で処理できないことがあふれてしまった——そう思っています。
なぜ他害行為はなくなったのか
みーちゃん自身の成長と、過ごしやすい環境を整えてくださった支援者の方々の力が非常に大きかったと思っています。
「いつかはなくなる」と信じながら過ごしてきた日々が、本当にそうなりました。
まとめ
- 3歳で通園施設に入園し、泣かなくなった頃から他害(噛む・つねる)が始まった
- 当時は理由がわからず、毎日謝り続けた
- 感覚過敏・不安・伝えられないもどかしさが重なった結果だったと今は思う
- 噛む行為は15歳、つねる行為は20歳でなくなった
- 支援者の力とみーちゃん自身の成長が、行動の変化につながった
よかてんのひとりごと
「ごめんね」と泣きながら謝っていたあの頃の自分に、「22歳になったらなくなるよ」と教えてあげたい。
でも、あの「わからない」の連続があったから、今のみーちゃんのことを少しだけ深く理解できるようになったのかもしれないとも思います。