552円が戻ってきた。後期高齢者の高額療養費支給決定通知書
要介護5の母あてに、見たことのない封筒が届きました。
「後期高齢者医療費給付支給決定通知書」。
開けてみると、552円が振り込まれますという内容でした。
高額療養費のことは、私自身が医療費が高額になった時に利用できる制度なので知っています。
参考:高額療養費制度について
でも、入院もしていないのに? 552円?
気になって調べてみました。
この記事を読むとわかること。
- 支給決定通知書の正体
- 家族が代わりにやる手続き
- 親の年金額からわかる、医療費・介護費の上限の目安
同じ通知が届いて「これ何?」と思った方の参考になればうれしいです。
届いた通知書の内容
通知書には、こう書かれていました。
- 給付の種類:高額療養費
- 支給額:552円
- 診療月:【令和8年3月】
正体は「高額療養費」でした
高額療養費というと、入院で何十万も払ったときの制度というイメージ。
でも実際は違いました。
外来の積み重ねだけでも対象になります。
後期高齢者医療では、1か月の外来の自己負担に上限があります。 母は住民税非課税世帯(区分Ⅱ)なので、外来は月8,000円まで。
3月は通院が重なって(認知症検査)、上限を552円だけ超えていました。 その超えた分が、自動で計算されて戻ってきます。
だから552円という中途半端な金額だったんですね。
こちらから領収書を集めて計算する必要はありません。 病院のレセプト(診療報酬明細書)をもとに、広域連合が計算してくれます。
医療だけじゃない。介護にも上限があります
母の場合、上限はこうなっています。
- 医療(外来):月8,000円まで
- 介護サービスの自己負担:月24,600円まで(高額介護サービス費)
※介護保険では母は第2段階。医療のほうは「区分Ⅱ」。制度によって呼び方が違うのがややこしいところです。
母には貯金がありません。 要介護5で、サービスを使わない選択肢もありません。
だから「ここまでしか払わなくていい」という上限があるのは、正直ありがたいです。 上限を超えた分は、こうやって戻ってきます。
さらに、医療と介護の両方を使っている世帯には、1年分を合算して戻る「高額医療・高額介護合算制度」もあります。 母の区分だと年間31万円が上限です。
親の年金額から、上限の目安がわかります
母の上限を調べていて気づいたことがあります。
親の老齢年金の額がわかれば、医療費・介護費の上限はだいたい逆算できます。
65歳以上・ひとり暮らし・収入が年金だけの場合の目安です(境目の金額は地域で少し異なります)。
| 老齢年金(年額) | 医療・外来(月) | 介護(月) |
|---|---|---|
| 80万円以下 | 8,000円 | 15,000円 |
| 80万円超〜155万円以下 | 8,000円 | 24,600円 |
| 155万円超(課税) | 18,000円 | 44,400円〜 |
母は年金が月11万円台。年額にすると約132万円なので、真ん中の段です。 だから外来8,000円・介護24,600円。表のとおりでした。
ただし、注意点が3つあります。
- 判定は年金額そのものではなく「世帯の住民税課税状況」で決まります。同居家族に課税されている人がいると、親の年金が少なくても非課税世帯になりません
- 遺族年金・障害年金は非課税なので、住民税の判定には入りません
- 非課税になるラインは住んでいる地域で少し違います(148万〜155万円)。正確な区分は、お住まいの市区町村で確認してください
このあたりの「所得段階」の話は、別の記事で詳しく書く予定です。
家族がやること
初回は申請書で口座を登録、2回目からは自動振込です
通知は、診療月から数か月後に届きます(時期はお住まいの地域によって異なります)。
一般的な流れはこうです。
- 初めて高額療養費が発生した人には「支給申請書」が届く
- 申請書で振込先の口座を登録する
- 一度登録すれば、次からは自動で振り込まれ、「支給決定通知書」が届く
わが家に届いたのは支給決定通知書で、振込先の口座番号がすでに印字されていました。 つまり口座は登録済みで、今回やることは何もありません。552円は自動で振り込まれます。
届いた書類がどちらか迷ったら、口座番号の印字があるかどうかで見分けられます。 印字がなく「口座を記入して提出してください」という内容なら申請書なので、提出しないと振り込まれません。
放置すると時効で受け取れなくなります
申請しないまま2年たつと、時効で受け取れなくなります。
552円でも母のお金です。 認知症の母は、通知が届いても自分では手続きできません。
親の郵便物は、捨てる前に必ず中身を確認する。
これは介護をしていて何度も実感していることです。 大事な通知ほど、地味な封筒で届きます。
還付金詐欺との見分け方
「医療費の還付金があります」という電話は、詐欺の定番でもあります。
本物との違いはシンプルです。
- 本物:書面(通知書)で届く。振込先は登録済みの口座。こちらがATMを操作することは絶対にありません
- 詐欺:電話でかかってくる。「今日中に」と急がせる。ATMに誘導される
電話で還付金の話が来たら、全部詐欺と思っていいくらいです。 高齢の親には「お金が戻る電話は全部ウソ」と伝えておくと確実です。
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最後に、母の近況
週1回は母の様子を見に行っています。
でも先週と先々週は、みーちゃんと私が風邪でダウン。 10日ぶりに母の顔を見に行きました。
久しぶりに会った母は、傾眠の時間が増えたように感じました。
傾眠(けいみん)とは、うとうとと浅く眠っている状態のことです。 声をかけたり肩に軽く触れたりすると目を覚ましますが、そのままにしておくとまた眠ってしまいます。 高齢の方では、体力の低下や脱水、薬の影響などで増えることがあります。
顔色も、血色がなくなってきたように感じます。 食事は刻み食で安定しているのが救いです。