カームダウン・クールダウン室がある場所を調べてみた|都道府県別にまとめました
娘みーちゃんと外出するとき、私はいつも「トイレの数が多いか」を先に見ています。
発語がなく、最重度の知的障害と自閉症がある23歳のみーちゃんは、体調や困りごとを言葉で伝えることが難しいからです。
だから外食先は、トイレが多く、席があって、家族連れも多いフードコートを選ぶことが増えました。
そんな中で、もうひとつ気になっていたことがあります。
外出先で疲れてしまったとき、少し人や音から離れて過ごせる場所はあるのだろうか。
調べてみると、「カームダウン・クールダウン室」「カームダウン・クールダウンスペース」と呼ばれる場所が、空港を中心に、駅・図書館・博物館・競技場などにも少しずつ広がっていました。
この記事では、公式サイトなどで確認できた場所を都道府県別にまとめます。
※すべての設置場所を網羅した一覧ではありません。利用条件や設置場所は変わることがあるため、お出かけ前に各施設の公式サイトで確認してください。
カームダウン・クールダウン室とは
カームダウン・クールダウン室は、音や光、人の多さ、視線などから少し離れ、気持ちを落ち着かせるための場所です。
独立した個室のような「室」もあれば、パーティションやカーテンで区切った「スペース」もあります。この記事では、どちらもまとめて紹介します。
パニックになったあとに使うだけの場所ではありません。
「少し疲れてきたかも」「人が多くて落ち着かない」と感じた段階で、静かな場所へ移ることも、気持ちが大きく崩れる前の助けになります。
交通エコロジー・モビリティ財団も、発達障害、知的障害、精神障害、認知症のある人などが利用する場所として紹介しています。同行者と一緒に使うことも想定されています。
使う前に確認したいこと
「設置されている」と知っていても、誰でもいつでも利用できるとは限りません。
空港は保安検査後のエリアにある場合があります。飛行機に乗らない人、見送りの人は使えないこともあります。
競技場はイベントのチケットが必要な場合があります。図書館も、年齢や利用条件が決まっている施設があります。
行く前には、次のことを確認しておくと安心です。
- 保安検査の前か、後か
- 駅の改札内か、外か
- 個室か、パーティションで区切られた場所か
- 同伴者と一緒に入れるか
- 利用対象や時間に条件があるか
カームダウン・クールダウン室がある場所【都道府県別】
空港・競技場の主な設置事例は、交通エコロジー・モビリティ財団の紹介ページを参考にしています。
北海道
- 新千歳空港
国内線センタービル1階、国内線の保安検査後エリア、国際線ターミナルに設置されています。 - 旭川空港
千葉県
- 成田空港
第1・第2・第3ターミナルにあります。第3ターミナルには、保安検査前に使える場所もあります。
東京都
- 羽田空港
第1・第2ターミナルの保安検査後エリアにあります。 - 国立競技場
1階・2階・4階に、合わせて9か所設置されています。イベント時の利用条件は確認が必要です。 - 有明アリーナ
2階・3階・4階の客席エリアへ向かう共用通路に設置されています。
神奈川県
- 横浜市中央図書館「のげやま子ども図書館 おやこフロア」
授乳室と兼ねたカームダウンスペースがあります。利用できるのは未就学児と保護者です。子どもだけ、大人だけでは利用できません。
みーちゃんは対象年齢ではありませんが、「場所があるか」だけでなく「誰が使えるか」まで確認が必要だと感じた例です。
愛知県
- 中部国際空港セントレア
第1ターミナル国内線の保安検査後エリアにあります。
大阪府
- 関西国際空港
第1ターミナルの一般エリアと保安検査後エリアにあります。 - 大阪国際空港(伊丹空港)
北ターミナル2階、保安検査後エリアにあります。 - Osaka Metro夢洲駅
改札内と改札外の両方にあります。 - 大阪府立中央図書館
1階エントランスホールに設置されています。 - 堺市立中央図書館
授乳コーナーを、カームダウンスペースとしても利用できます。
兵庫県
- 神戸空港
第1ターミナル2階出発ロビー、第2ターミナル1階の出発・到着ロビーなどにあります。
岡山県
- 岡山桃太郎空港
ターミナルビル1階、日本航空カウンター前の北側壁面にあります。
香川県
- 高松空港
旅客ターミナルビル2階、国内線出発ロビーの「もしもし電話」横にあります。
愛媛県
- 松山空港
国内線の保安検査後エリアにあります。
福岡県
- 福岡空港
国内線2階にあります。 - 九州国立博物館「あんしんルーム」
光・音・におい・人の多さなどの刺激に疲れたときに使える部屋です。車いすのまま入れる部屋、靴を脱いで使う部屋、椅子でくつろげる部屋の3つがあります。同伴者用の待合室や、イヤーマフなども用意されています。
佐賀県
- 佐賀県立図書館「みんなの森」
音や光、人の視線を遮るカームダウンコーナーがあります。2人まで利用できます。
熊本県
- 阿蘇くまもと空港
国内線・国際線ともに、保安検査後エリアにあります。
長崎県
- 長崎空港
国内線の搭乗待合室にあります。
大分県
沖縄県
- 那覇空港
国内線1階到着ロビーにあります。 - 琉球大学附属図書館
本館2階玄関近くにあります。一般利用の条件は、事前に図書館へ確認してください。
大型ショッピングセンターには、まだ少ない
私がいちばん知りたかったのは、近所の大型ショッピングセンターにあるかどうかでした。
今回調べた範囲では、常設スペースの場所と利用方法を公式サイトで分かりやすく案内している大型ショッピングセンターは見つけられませんでした。
もちろん、設置されていないと断定することはできません。
施設によっては、カームダウン・クールダウンという名前ではなく、休憩室や相談室、授乳室と兼用の場所として用意されているかもしれません。
ただ、空港や図書館、博物館には少しずつ広がっていることが分かりました。
感覚過敏研究所がまとめた図書館の設置例も参考になりました。掲載されている情報だけですべてではないため、これからも新しい設置場所を見つけたら追加していきたいと思います。