発語なし自閉症・みーちゃんの日常

初めての家庭訪問―1歳半健診のあとに―

1歳半健診で「気になる点がある」と言われた後、地域の保健師さんが我が家を訪問してくれることになった。

正直なところ、不安だった。

「どんな話をされるんだろう」「何か指摘されるのかな」

そんな思いで、家の中を掃除しながらも、どこか落ち着かない時間を過ごした。

約束の時間にインターホンが鳴る。

ドアを開けると、優しそうな笑顔の保健師さんが立っていた。

柔らかな雰囲気に少しホッとする。

リビングに上がってもらい、みーちゃんと対面。娘は気にすることなく多動全開であちこちウロウロ。

保健師さんは無理に関わろうとせず、自然な距離でそっとみーちゃんを見守る。

「気になる部分はあるけれど

保健師さんとの話は、娘の生活リズムや食事、発語のことなど、多岐にわたった。

私は思っていること、感じていることを、できるだけ正直に話した。

「言葉がなかなか出なくて、心配です」

「目が合わないことが多いです」

「同じ動きを何度も繰り返します」

そんな話を聞きながら、保健師さんは静かにうなずき、「ママ、よく見てますね」と言ってくれた。

「確かに気になる点はあります。でも、だからといって今すぐに“診断”というわけではありませんが、一応こども病院を紹介します。受診してみてください。」

その言葉を聞いて、私が今できること、するべきことが明確になったことで少し肩の力が少しだけ抜けた。

帰り際、保健師さんはこう言ってくれた。

「みーちゃんのこと、これから一緒に見守っていきましょうね。気になることがあれば、いつでも連絡ください」

「私はひとりじゃない」

あの日そう思えたことで、これから続く子育ての中で、初めて少しだけ心に余白ができた。

育児はたしかに大変だ。でも、誰かとつながっているだけで、ずいぶん違う。

そんなことを教えてくれた、初めての家庭訪問だった。

ABOUT ME
よかてん
要介護5の母の在宅介護と発語のない最重度知的障がいの自閉症の娘(みーちゃん:22歳)の支援をしながら暮らす、シングルマザーです。 在宅介護と障がいのある子どもの支援は、日々予想できない出来事の連続です。 母の徘徊、通所の不安定さ、急な休み、家事との両立、制度の複雑さ…… その中で私自身が実際に困ったこと、助けられたこと、工夫して乗り越えてきたことを記録し、同じ悩みを抱える方の助けになればと思い、このブログを始めました。 このブログが、だれかの「今日の悩み」を少しでも軽くし、安心して介護や育児に向き合えるきっかけになれば幸いです。 私自身は、3年程お休みしていた訪問介護の仕事を再開しました。 お問い合わせやご相談があれば、どうぞお気軽にご連絡ください。
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