〖23歳発語なし自閉症〗トイレサインはまだ出ない。その後の経過と今続けていること
発語のないみーちゃんに、トイレに行きたい気持ちをどう伝えてもらうか。
以前の記事で、手話のトイレサインを続けていることを書きました。
トイレに行くたびに、私が同じサインを見せる。
「トイレだよ」
そう伝えながら、毎回同じ動きを見せる。
あれからも、ゆるくですが続けています。
今日は、その後の経過報告です。
結論から言うと、みーちゃんから自発的にトイレサインが出るところまでは、まだいっていません。
でも、だからといって「失敗だった」とは思っていません。
自分からトイレサインは、まだ出ていない
今のところ、みーちゃんが自分から手話のトイレサインを出して、
「トイレに行きたい」
と伝えてくれたことはありません。
こちらがサインを見せる。
トイレに誘導する。
トイレに座る。
この流れは続けていますが、みーちゃんからサインが返ってくるところまでは、まだまだ遠いです。
正直、すぐにできるようになるとは思っていませんでした。
でも、どこかで少しだけ期待していた自分もいます。
何ヶ月か続けたら、もしかしたら覚えるかな。
ある日突然、サインを出してくれる日が来るかな。
そんなふうに思う気持ちもありました。
現実は、そんなに簡単ではありません。
それでも続けている理由
自発的なサインは出ていません。
でも、私は今のところやめるつもりはありません。
理由は、みーちゃんにとって「トイレ」という言葉や行動と、同じサインが毎回セットになることに意味があると思っているからです。
発語がない子に、何かを伝える方法を身につけてもらうのは、本当に時間がかかります。
数回やったからできる。
数ヶ月続けたからできる。
そういうものではないのだと思います。
特にみーちゃんの場合、こちらが思っている以上に、理解していることと、実際に表現することの間に大きな差があります。
分かっているのか。
分かっていないのか。
できないのか。
やり方が分からないのか。
本人の中でどうつながっているのか、言葉で確認することはできません。
だからこそ、こちらが勝手に「できない」と決めつけず、生活の中で淡々と続けるしかないのかなと思っています。
支援員さんから教えてもらった手話の本
トイレサインを始めると決めた時に、生活介護事業所の支援員さんから『わかった!できた!親子の手話じてん』という本を教えてもらいました。
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手話を完璧に覚えるためというより、みーちゃんとの日常のやり取りに使えそうなサインを探すために見ています。
「トイレ」
「いや」
「もう一回」
「ほしい」
言葉で伝えるのが難しい場面で、少しでも選択肢が増えたらいいなと思っています。
今はまだ、こちらが察している段階
外出先では、今もみーちゃんの様子を見ながら判断しています。
そわそわし始める。
落ち着きがなくなる。
急に歩き出す。
トイレの方向へ行こうとする。
表情や動きがいつもと少し違う。
そういう小さな変化を見て、
「もしかしてトイレかな?」
とこちらが気づいて誘導することがほとんどです。
間に合うこともあります。
間に合わないこともあります。
特に排便は、本当に難しいです。
尿意よりも分かりにくいし、本人もギリギリまで動かないことがあります。
外食中や車での移動中は、こちらも常に少し緊張しています。
トイレが近くにあるか。
すぐに入れるか。
先に誰かが使っていないか。
そんなことを頭のどこかで考えながら動いています。
発語がないということは、本人が困っていても、こちらが気づくまで分からないということです。
これが、日常の中で地味に大きいです。
「できたかどうか」だけで見ないようにしたい
トイレサインを続けて数ヶ月。
結果だけ見れば、まだできていません。
でも、私は最近、「できた」「できない」だけで考えるのをやめようと思うようになりました。
もちろん、できるようになってくれたら嬉しいです。
外出先でトイレに行きたいと伝えてくれたら、本人も私も助かります。
便失禁の不安も少し減ると思います。
でも、そこだけを目標にしてしまうと、できない毎日にがっかりしてしまいます。
みーちゃんは、みーちゃんのペースで生きています。
こちらが焦っても、急にできるようになるわけではありません。
だから今は、
「今日もサインを見せた」
「今日も同じ流れでトイレに行けた」
「今日も一つ経験を積んだ」
それくらいの気持ちで続けています。
文字カードやホワイトボードも併用中
手話サインだけでなく、文字カードやホワイトボードも使っています。
みーちゃんは、簡単なひらがななら理解できるものがあります。
外食のときも、
「らーめん」
「うどん」
「おすし」
などは、見て選べることがあります。
なので、トイレも「といれ」と書いて見せるようにしています。
手話サインだけにこだわらず、
目で見る。
手で叩く。
文字で見る。
同じ場面で繰り返す。
みーちゃんにとって、どの方法が一番伝わりやすいのか、まだ探している途中です。
もしかしたら、手話よりも文字のほうが入りやすいかもしれない。
もしかしたら、カードを指差すほうが簡単かもしれない。
もしかしたら、今はまだどれも難しいのかもしれない。
でも、選択肢は一つではなくていいと思っています。
親のほうも、期待しすぎない練習中
これは、みーちゃんの練習であり、私の練習でもあります。
つい期待してしまうんですよね。
これだけ続けたから、そろそろ何か変化があるかも。
今日はサイン出るかな。
もしかして覚えたかな。
そう思ってしまう。
でも、期待しすぎると、できなかった時に私の気持ちが勝手に落ちます。
みーちゃんは何も悪くないのに、私だけが勝手に期待して、勝手にがっかりしてしまう。
それは違うなと思いました。
だから今は、期待しすぎず、でも諦めず。
このくらいの距離感で続けています。
年単位の大型プロジェクトです。
まだまだ始まったばかりです。
同じように悩んでいる方へ
発語のない子のトイレの意思表示は、本当に難しいです。
「トイレに行きたい」と言えない。
サインも出ない。
カードも使えない。
でも、排泄は毎日のこと。
外出先では失敗できない場面も多く、親の緊張感も大きいです。
わが家も、まだ答えは出ていません。
トイレサインも、今のところ成功とは言えません。
でも、続けている途中です。
できていない経過も、同じように悩んでいる方にとっては、少しは参考になるかもしれないと思って書きました。
すぐに結果が出なくても。
何ヶ月かかっても。
もしかしたら何年かかっても。
本人に合う方法を探しながら、無理のない範囲で続けていけたらと思っています。
今日も、トイレのたびに同じサイン。
そして「といれ」の文字。
小さな積み重ねですが、みーちゃんの中に少しずつ残ってくれたらいいなと思います。