認知症の徘徊対策グッズ5選|警察に「上着の内側に名前を」と言われて揃えた物
母が2度目の徘徊をしたとき、警察官から直接こう言われました。
「上着の内側に、名前と連絡先を書いておいてください」
財布もカバンも持たない。スマホも持たない。上着だけ羽織って出てしまう。それが徘徊の現実でした。
そのときの経緯はこちらの記事に書いています。
母が2度目の徘徊。警察からの連絡で痛感した徘徊対策と、特養を考え始めた理由
この記事では、実際の徘徊経験と警察のアドバイスをもとに揃えた徘徊対策グッズ5点を、徘徊のタイプ別の比較つきでまとめます。
先に結論です。
まず揃えるなら「名前タグ・AirTag・防犯ブザー」の3点。
これだけで「発見されやすい」「居場所がわかる」「緊急時に気づいてもらえる」の3つが揃います。
徘徊のタイプで、揃えるものが変わる【比較表】
徘徊とひとことで言っても、タイプはいろいろです。うちの母と、警察や介護の現場で聞いた話をもとに整理しました。
| 徘徊のタイプ | 最優先のグッズ | 理由 |
|---|---|---|
| 財布や荷物を持たずに出る | 名前タグ(服の内側) | 身元がわかる物が服しかないから |
| 近所で迷う(短距離) | AirTag | ポケットに入れておくだけで位置がわかる |
| 電車やバスで遠くまで行く | GPSトラッカー | AirTagは人が少ない場所に弱い |
| 夕方〜夜に出てしまう | 反射キーホルダー | 暗い時間帯の発見率を上げる |
| 転倒の心配がある | 防犯ブザー | 音で周囲に気づいてもらえる |
うちの母は上の2つのタイプでした(財布を持たずに出て、200m圏内で迷う)。
ここからは、優先度の高い順に紹介します。
① 名前・連絡先タグ(警察に言われた、最優先の対策)
警察官に言われたのは、母が保護されたあとのことでした。
「徘徊される方は、財布も携帯も持たずに出てしまいます。上着の内側に名前と連絡先を書いておいてください。それだけで、保護したときにすぐご家族に連絡できます」
発見する側の警察が「これが一番助かる」と言う対策。まずここからでした。
私は外出に使いそうな上着に、片っ端から名前タグをつけました。母に「変なものがついてる」と剥がされないよう、内側の目立たない位置に。
その後、特に剥がされることなく今も服についています。
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30枚あれば、どの服で出掛けても貼っておけるので安心です。
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アイロン不要は本当にラク。104枚あれば下着まで貼れます。
服のタグとあわせて、バッグを持つ習慣がある方には緊急連絡先カードも。発見した側が、ひと目で大事なことがわかります。
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② AirTag(近所で迷う、短距離タイプに)
AirTagは「外出距離が短い徘徊」と相性がいいアイテムです。
母のように200m圏内で迷うタイプなら、上着のポケットやバッグに忍ばせておくだけで、iPhoneの「探す」アプリから居場所を確認できます。
買う前に知っておいてほしいことが2つあります。
- 家族のiPhoneが必要です。 AirTagはAppleの「探す」アプリで位置を確認する仕組みなので、家族がAndroidだけの場合は使えません。その場合はGPSトラッカーを選んでください
- 遠距離の徘徊には向きません。 AirTagは周囲のiPhoneを経由して位置を知らせる仕組みなので、人が少ない場所や、電車・バスで遠くまで行くタイプには専用のGPSトラッカーの方が確実です
下で紹介しているのはApple純正ではなく、純正より手頃な互換品です(MFi認証あり・Appleの「探す」対応・iOS専用)。純正にこだわる方はApple製のAirTagを選んでください。
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③ 防犯ブザー(転倒・緊急時に、周囲に気づいてもらう)
転倒したときや不安な場面でボタンを押せば、大きな音で周囲に気づいてもらえます。
「助けを呼ぶ」という判断がまだできる、軽度の方に向いています。ピンを抜くだけなので、操作を覚える必要がないのもいいところです。
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④ 反射キーホルダー(夕方・夜の発見率を上げる)
冬場は夕方でもう暗い。暗い時間の徘徊は、車からも歩行者からも見つけにくくなります。
反射キーホルダーを上着やバッグにつけておくだけで、車のライトに反射して発見されやすくなります。1個数百円でできる対策としては、効果が大きいと思っています。
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⑤ 紙とボールペン(スマホを持たない人の基本)
グッズというより基本の備えですが、住所と家族の連絡先を書いた紙を、普段使うバッグや上着のポケットに入れておくこと。
本人が住所を言えない状態でも、発見した方や警察がその紙を見て連絡できます。名前タグと二重の備えになります。
お金をかけない対策もある
グッズを買う前に、ひとつ確認してほしいことがあります。
自治体によっては、見守りシールの配布やGPS端末の購入補助など、徘徊対策の支援をしていることがあります。内容は地域や年度によって違うので、ケアマネジャーか地域包括支援センターに「徘徊対策で使える支援はありますか」と聞いてみてください。