本記事はわが家の実例の共有であり、医療的助言ではありません。症状が悪化する場合は医療機関にご相談ください。
はじめに
最重度知的障がい自閉症の娘・みーちゃん（22歳）は、暇なときやイライラ時に皮膚を爪で引っかいてしまうことがあります。浅い擦過で済む日もあれば、深くえぐれてしまう日もあります。
わが家では**「朝」「入浴時」「翌朝」**のルーティンを回し、悪化を防ぐことを最優先にしています。
家で続ける3手順
① 爪と手のケア（朝／30〜60秒）
- 爪は短く切り、やすりで角を丸く整えます。
- 乾燥やかゆみが強い日は保湿を先にします。
- ひっかきが出やすい部位は、必要に応じて薄手テープや小さめハイドロコロイドで“予防貼り”をします。
② 入浴時チェック → 処置（入浴中60秒＋入浴後数分）
- 洗いながら新しい傷／悪化している傷がないか確認します。
- 入浴後、清潔なタオルで水気をオフ → 軽い傷はアズノール軟膏を薄く塗布 → 赤みや膿があるときはハイドロコロイド絆創膏で保護（サイズを合わせ、空気を抜いて密着）。
- **貼り替え予定（目安1〜3日）**を決めます。滲出で浮いたら即交換します。
③ 翌朝チェック → 処置（１分）
- 就寝中やトイレ中にできた新規の傷／夜間に悪化した部位がないかを確認します。
- 剥がれ・滲出・においをチェックし、必要時のみ貼り替えます。
- 通所や外出前に引っかきやすい部位を再予防します。
貼り替え／受診の判断目安
- すぐ貼り替え：滲出が多い／端が浮く／においが強い。
- 受診も視野：赤み・痛み・熱感・膿のいずれかが目立つ、または広がる。
- 使い方見直し：同じ場所が1週間ほぼ変化なし。サイズ・貼り方・貼付日数を調整します。
わが家の常備品
- アズノール軟膏（処方）：炎症をしずめ、回復を助けます（ステロイドではありません）。
- ハイドロコロイド絆創膏：S／M／大判。部位に合わせて角を丸くカットすると剥がれにくくなります。
- 不織布ガーゼ・サージカルテープ／精製水（またはぬるま湯）／柔らかいペーパー。
- ハサミ・ピンセット／爪切り・やすり。
- 持ち歩きポーチ（外出時の応急用）。
メモ：ハイドロコロイドは市販購入です。月の絆創膏代はおおむね２,000円前後になる月が多いです。
コストと在庫の回し方
- まとめ買いで1枚単価を比較（箱の入数ちがいに注意）。
- PB（プライベートブランド）や厚みの使い分けで、部位・深さに最小サイズを選びます。
- 大判を清潔なハサミでカットして単価を下げます（密着性は毎回確認）。
- 定期便・クーポンを活用し、在庫しきい値（例：残り10枚）で発注。
よくある失敗 → こう直します
- 汗や摩擦で縁が浮く → 角を丸く切る＋枠テープで補強。
- かぶれが出る → 休皮日をつくる／サイズ縮小／貼付日数を短く。
- すぐ触ってしまう → 視覚刺激を減らす位置・服で隠れる貼り方を選ぶ。
2025年9月の使用量
- 今月の使用量：顔用１０枚／普通サイズ４枚／手で切れる１ロール/大判２枚
- 今月の絆創膏代：約２０００円
- 使用している絆創膏は過去のブログに記載しています。（みーちゃんの薬箱/自傷に備える常備品とコスト対策
