はじめに

訪問介護の仕事に興味はあるけど、「私にできるかな」と一歩踏み出せない。

そんな方は多いと思います。

結論からお伝えすると、訪問介護が大変かどうかは「どんなサービスを」「どこで」やるかで大きく変わります。

そして私の場合は、正直「つらい」より「楽しい」が勝っています。

私は重度知的障がい自閉症の娘(23歳)を育てているため、フルタイムで働いたことが一度もありません。

資格は、初任者研修からスタートし、実務者研修を経て、介護福祉士の国家試験に合格しました。(訪問介護職は初任者研修が必要です)

それでも、現場で担当してきたのはほとんど家事援助です。

この記事を読むと、こんなことがわかります。

  • 訪問介護が「私にできる?」と不安に思われる理由
  • 家事援助って実際どんなことをするのか(調理・掃除のリアル)
  • 身体介助を無理なく避けて、続けやすく働くコツ

「きつい」のイメージだけで判断する前に、私が見てきた現場のリアルを、正直に書いていきますね。

訪問介護って「私にもできる?」と不安になる理由

「未経験だけど、私にできるかな」「不安しかない」と感じる方は多いと思います。

その不安につながりやすい理由を、正直に整理しておきます。

主に、この3つです。

  • 身体的な負担:移乗介助や入浴介助など、身体を使う場面がある
  • 急に休みづらい:訪問は「代わりの人」を立てる必要があり、欠勤が出しにくい
  • 気をつかう相手もいる:やり方にこだわりがあり、細かい利用者さんに合わせる場面がある

たしかに、どれも事実です。

ただ、ここで知っておいてほしいのは、この負担の大きさは事業所やサービス内容によって全然違うということ。

身体的なハードさでいえば、大勢の入居者さんに対応する施設介護のほうが大変な面もあると、私は感じています。

「訪問介護=毎日ヘトヘトになる重労働」とは限りません。

私の働き方は、ほとんど「家事援助」でした

ここが、私のいちばんリアルな部分です。

これまで3つの事業所で働いてきましたが、私が任されてきたのは大半が家事援助でした。

  • 1社目・2社目:小さめの事業所で、介護度の高い利用者さんが少なかったのか、ほぼ家事援助だけ
  • ブランクをはさんで現在の3社目:割と大きめの事業所。それでも身体介助があるのは1名だけで、あとは家事援助

家事援助というのは、掃除・買い物・調理など、生活のお手伝いが中心の仕事です。

入浴やおむつ交換のような身体介助に比べると、体力的な負担はぐっと軽くなります。

つまり、同じ「訪問介護」でも、任される中身しだいで「きつさ」はまったく違うんです。

家事援助って、実際どんなことをするの?

「家事援助に興味はあるけど、何をするのかイメージがわかない」という方のために、私の実体験で具体的に紹介します。

調理

利用者さんの食事を作ります。

「料理が得意じゃないと無理かも」と思うかもしれませんが、心配いりません。

私が入った利用者さんは、メニューのレシピを用意してくれていました。

リクエストをもらっても、今はスマホでレシピを検索できる時代です。

調理に自信がなくても、十分こなせます。

掃除

掃除機がけ、床拭き、トイレ掃除、浴室掃除などが中心です。

特別な技術がいるわけではなく、いつもの家事の延長くらいの感覚です。

「できないこと」もある

ここは意外と知られていないのですが、訪問介護でできるのは、あくまで日常生活の範囲の家事です。

年末の大掃除のような、日常を超える作業はできません。

「ここまではOK、ここからはNG」という線引きがあるので、際限なく頼まれて消耗する、ということにはなりにくいんです。

実際、私が担当している3名のサービス内容

今、私が担当しているのは3名です。

中身はこんな感じです。

① 移動スーパーの買い物同行+掃除

マンションの下まで来る移動スーパーに、利用者さんと一緒に行って買い物を手伝います。

そのあと、お部屋の掃除。

外の空気を吸いながら一緒に商品を選ぶ時間は、わりと和やかです。

② 買い物代行

頼まれたものを代わりに買ってくる仕事です。

利用者さんのお宅に長くいないので、体力的にはかなり軽めです。

③ おむつ交換と食事介助

唯一の身体介助がこの方です。要介護5の利用者さん。

ただ食欲がほとんどなく、食事介助といっても、ヤクルトやオロナミンCなど、その方が好きなドリンクをベッドの横に置いておくのが中心です。

「しっかり完食してもらう」より、「好きなものを少しでも口にしてもらえたら」という関わり方になっています。

こうして並べてみると、世間がイメージする「重労働一色」の訪問介護とは、だいぶ違うのがわかると思います。

正直「きついな」と感じる瞬間

もちろん、ラクなことばかりではありません。

私が「きついな(体力的・精神的に)」と感じるのは、こんなときです。

  • おむつ交換:やはり身体を使うので、無理な体勢が続くと腰にきます
  • 利用者さんと合わない:宗教の勧誘があったり・・・(禁止されてますが)
  • お手伝いさんと勘違いされている:昔ありました

ただ、私は今は1日2件しか入っていないので、体力的にはかなり余裕があります。

ちなみに、同僚はこんな現場も

私は調理といっても、レシピをもらえたり、簡単な調理しか(うどん、やきそばなど)リクエストがない、とわりと恵まれていました。

でも、同じヘルパー仲間の話を聞くと、現場は本当にさまざまだと感じます。

たとえば、ある同僚が入っていたお宅は、冷蔵庫にほとんど何もなく、調味料すらない状態だったそうです。

食材を買うお金にも余裕がない。それでも、限られたもので食事を用意しなければいけない。

聞いたときは、「同じ調理でも、こんなに違うのか」と考えさせられました。

訪問介護は、利用者さんの暮らしにそのまま入っていく仕事です。

だからこそ、担当する人や家庭によって、難しさはまったく変わります。

「きついかどうか」は、やっぱり中身しだい。私はそう実感しています。

それどころか、私には「むしろおすすめ」です

ここまで読むと「やっぱり大変そう」と思うかもしれません。

でも私は、続けられているどころか、楽しんでいます。

理由を正直に挙げると、こうです。

  • いい利用者さんばかり:毎回「ありがとう」が返ってくる関わりができている
  • 1日2件で体力に余裕:娘がいない時間だけ働く形でも無理がない
  • 時給がいい:短時間でも、家計の助けになる

それに、家事援助は「ただの家事」ではありません。

その方が住み慣れた家で、その人らしく暮らし続けるのを支える仕事です。

軽く見られがちですが、ちゃんと利用者さんの役に立っている。やりがいのある仕事だと、私は胸を張って言えます。

そして、いちばんお伝えしたいコツがこれです。

面接のときに、自分のできること・できないことを正直に伝えました。

私は「資格はあるけれど、ほとんど家事援助しかしてこなかった、なんちゃって介護士です」とハッキリ言いました。

そう伝えたからこそ、家事援助中心の仕事を回してもらえているのかもしれません。

身体介助に不安があるなら、見栄を張らずに正直に伝えること。

これが、自分に合った「きつくない働き方」を引き寄せるいちばんの近道だと感じています。

介護職に興味がある・身体介助が不安な方へ

もしあなたが「介護職に興味はあるけど、身体介助がきつそう」と迷っているなら。

知っておいてほしいのは、家事援助中心で働ける道もあるということです。

ポイントは2つ。

  • 自分の条件(家事援助中心・短時間・直行直帰 など)を最初に伝える
  • その条件に合う求人を扱っている事業所を選ぶ

私自身は、たまたま近所の事業所に登録して働き始めました。

近くにちょうどいい事業所が見つからない場合は、求人サービスを使うのも手です。

ただし、サービスによっては「週○時間以上働ける人が対象」といった条件があることも。短時間で働きたい人ほど、登録前の条件確認が大事です。

求人サービスの選び方や、実際に登録して感じたことは、別の記事で詳しくまとめています。
→〔関連記事〕障がいのある子を支えながら時短勤務。介護職求人サービスを比べてみた

まとめ

訪問介護は「きつい」と言われがちですが、実際は中身しだい。

私の場合は、移動スーパーの付き添い、買い物代行、そして「好きなドリンクをベッド横にそっと置く」係。

世間のイメージする筋トレみたいな重労働とは、ちょっと違います。

しかも1日2件で体力に余裕があって、時給もよくて、利用者さんもいい人ばかり。

正直に言うと、私には「おすすめしかない」仕事です。

きついかどうかは、選び方しだい。

自分に合う働き方を選べば、「楽しくて、無理なく続けられる介護」だってちゃんとあるんです。

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ABOUT ME
よかてん
要介護5の母の在宅介護と発語のない最重度知的障がいの自閉症の娘(みーちゃん:22歳)の支援をしながら暮らす、シングルマザーです。 在宅介護と障がいのある子どもの支援は、日々予想できない出来事の連続です。 母の徘徊、通所の不安定さ、急な休み、家事との両立、制度の複雑さ…… その中で私自身が実際に困ったこと、助けられたこと、工夫して乗り越えてきたことを記録し、同じ悩みを抱える方の助けになればと思い、このブログを始めました。 このブログが、だれかの「今日の悩み」を少しでも軽くし、安心して介護や育児に向き合えるきっかけになれば幸いです。 私自身は、3年程お休みしていた訪問介護の仕事を再開しました。 お問い合わせやご相談があれば、どうぞお気軽にご連絡ください。