「この子、今何を伝えようとしているんだろう」と思ったことはありませんか。

発語のない子どものサインは、本当に小さい。見逃してしまいそうなものばかりです。

この記事では、発語なし・重度知的障がい自閉症のみーちゃんが外食中に笑顔で便意を伝えてきた実話と、そこから改めて感じた「サインを見逃さない」ということの大切さをまとめます。


「ごちそうさま」のサインが自発的に使えるようになるまで

みーちゃんが「ごちそうさま」の合図(手を合わせるジェスチャー)を自発的に使えるようになったのは、5年ほど前からです。

この合図が出たら、私がまだ食事中でもコーヒーを飲んでいる途中でも、すぐにトイレに連れて行くようにしています。

昔PECSの療育でこう教わりました。「自発的要求が少ない子が要求したときには、すぐに応えてください」と。その言葉が今も行動の基準になっています。


外食中、何度も手を合わせてくる

ある日曜日、家族でみーちゃんが大好きなスープバーのあるファミリーレストランへ行きました。

食べ終わると「ごちそうさま」のサイン。すぐにトイレに連れて行き、席に戻りました。

ところが戻ってきてもまた「ごちそうさま」の合図。何度も手を合わせて、こちらを見てきます。しかも、笑顔で。

「さっきトイレ行ったばかりなのに。もう外に出たいのかな?」と思って声をかけましたが、いつもの”安心グッズ”も取り出しません。ずっと笑顔のまま、手を合わせ続けています。


「もしかして便意かも」とひらめいた

これは何か他の要求かもしれない——そう思った瞬間、「もしかして便意かもしれない」とひらめきました。

隣にいた長女に伝えると「え?便意がある時にそんな笑顔するの?外に出たいだけじゃないの?」と半信半疑でしたが「じゃあ私が連れて行ってみる」と付き添ってくれました。

みーちゃんは基本的に外では排便できないタイプで、自宅まで我慢することが多いです。ただ、どうしても我慢できないとき——下痢のときなど——は外でもできます。

しばらくして戻ってきたみーちゃんは、とても嬉しそうな表情でした。長女いわく「便座に座った瞬間に出た」とのこと。


長女の言葉が印象に残った

長女はこう言いました。

「笑顔で便意を伝えるなんて、普通できないよね。私だったら絶対ムリ。笑ってるから余裕があるのかと思ったけど、そうじゃないんだね。すごく勉強になったよ。」

彼女は特別支援学校の教員免許を持っています。それでも実体験の重みは別格だったようです。


まとめ

  • 発語のない子のサインは小さく、見逃してしまいそうなものが多い
  • みーちゃんは「笑顔+ごちそうさまのジェスチャーを繰り返す」で便意を伝えてきた
  • 「自発的要求が少ない子が要求したときはすぐ応える」という療育の教えが今も生きている
  • サインに気づいて応えることで、次のサインにもつながっていく
  • 表情が穏やかでも、伝えたいことがある場合がある

発語がなくても、伝える力はある。だからこそ、小さなサインを丁寧に受け止めたいと思っています。


よかてんのひとりごと

よし、来い!みーちゃん!

……ただし、夜中3時にドライブ要求は勘弁してね(笑)。


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ABOUT ME
よかてん
要介護5の母の在宅介護と発語のない最重度知的障がいの自閉症の娘(みーちゃん:22歳)の支援をしながら暮らす、シングルマザーです。 在宅介護と障がいのある子どもの支援は、日々予想できない出来事の連続です。 母の徘徊、通所の不安定さ、急な休み、家事との両立、制度の複雑さ…… その中で私自身が実際に困ったこと、助けられたこと、工夫して乗り越えてきたことを記録し、同じ悩みを抱える方の助けになればと思い、このブログを始めました。 このブログが、だれかの「今日の悩み」を少しでも軽くし、安心して介護や育児に向き合えるきっかけになれば幸いです。 私自身は、3年程お休みしていた訪問介護の仕事を再開しました。 お問い合わせやご相談があれば、どうぞお気軽にご連絡ください。