みーちゃんの機嫌が悪い日と、ショートステイ先でのうれしい話
理由はわからないけれど、機嫌が悪いことはわかる
昨日のみーちゃんは、機嫌がよくなかった。
今週はわりと調子がよかったのに、今日は朝からなんとなく違った。
みーちゃんは発語がなく、はっきりとした意思表示も難しい。
だから、なぜ機嫌が悪いのかはわからない。
でも、機嫌がよくないことだけはわかる。
みーちゃんは機嫌が悪いと、「ぎー」とか「い”ー」みたいな、濁ったような声が出る。
その声を聞くと、ああ、今つらいんだなと思う。
でも、理由がわからない。
お腹が痛いのか。
眠いのか。
どこか不快なのか。
何かしたいことがあるのか。
それとも、ただ気分が晴れないだけなのか。
自閉症の人の中には、気圧や天気の変化を敏感に感じ取る人もいると聞く。
もしかしたら、そういう不快感もあるのかもしれない。
でも、もし気圧や天気が原因だったとしても、みーちゃん本人も「なぜ不快なのか」はわかっていないのかもしれない。
体がなんとなくしんどい。
気分が落ち着かない。
でも、それを言葉で説明することはできない。
そう考えると、余計に胸が苦しくなる。
みーちゃんは、自分でストレス発散ができない
私たちは、ストレスがたまったら自分で発散できる。
美味しいものを食べに行ったり、買い物をしたり、好きな場所に出かけたり。
「今日はこれが食べたい」
「ここに行きたい」
「ちょっと気分転換したい」
そうやって自分で決めて、自分で動ける。
でも、みーちゃんはどうだろう。
食べたいものがあっても伝えられない。
行きたい場所があっても伝えられない。
一人では外出もできない。
そう思うと、みーちゃんの機嫌が悪い日は、できるだけみーちゃんの気持ちになって考えたいと思う。
好きなお寿司を食べに行ったり、ドライブに連れて行ったり。
少しでも発散できることをしてあげたい。
本当は、好きなことに好きなだけお金を使えたらいい
本当は、みーちゃんが好きなことに、好きなだけお金を使えたらいいのにと思う。
みーちゃんが笑ってくれるなら、何度でもお寿司を食べに連れて行ってあげたい。
何度でもドライブに行きたい。
気分が晴れるまで、みーちゃんに合わせて動いてあげたい。
でも現実は、毎日お寿司ばかり食べるわけにもいかない。
私も仕事をしないといけない。
生活のことも考えないといけない。
みーちゃんにもっとしてあげたい気持ちと、現実の間で、心がぎゅっと苦しくなることがある。
みーちゃんがつらそうだと、私もつらい。
私の体力も時間も、全部みーちゃんに使えたらいいのにと思う。
でも、それができない日もある。
そこが、母として結構しんどい。
ショートステイからのうれしい電話
そんな中で、昨日うれしい電話があった。
1年半利用しているショートステイの責任者さんからだった。
最近、2件目のショートステイも利用し始めたけれど、まだ慣れないのか、みーちゃんの調子があまりよくない。
そのことを送迎スタッフさんに少し相談したら、
「うちで空きがあれば、もう1日入れるか聞いてみますね」
と言ってくださっていた。
その返事が昨日あった。
月曜の夜なら、月曜固定で利用できるとのこと。
うれしすぎた。
しかも、事業所まで送迎してくれるらしい。
そもそも2件目のショートステイを探した理由は、1件目のショートステイが生活介護事業所への送迎の地域対象外だったから。
だから、送迎してもらえるという話は、本当にありがたかった。
家の外にも、みーちゃんが笑顔で過ごせる場所がある
電話のついでに、ショートステイでのみーちゃんの様子も聞いてみた。
みーちゃんは、いつも落ち着いていて、笑顔で過ごしているらしい。
余暇時間は、みんなで集まってテレビを観たり、テレビ画面で動画を観たりしている場所で、みーちゃんも一緒に過ごしているとのこと。
それを聞いて、少し安心した。
そして、ちょっと笑ってしまう話も聞いた。
夕食の時、みーちゃんはサラダのおかわりが欲しかったのか、近くにいた小学生の子のサラダを無言で取ろうとしていたらしい。
そしてその子に、
「取ったらダメ」
と怒られていたそうだ。
その話を聞いて、躾が不十分で申し訳ないと思いながらも笑ってしまった。
ショートステイ先でのみーちゃんの様子は、リアルにはなかなか聞けない。
家では見られないみーちゃん。
私が知らない場所で過ごしているみーちゃん。
誰かと一緒にテレビを観たり、ごはんを食べたり、サラダを取ろうとして怒られたりしているみーちゃん。
そういう小さなエピソードが、すごく貴重だった。
みーちゃんは23歳。
発語がなくても、はっきりした意思表示がなくても、友達と過ごす時間を楽しめている。
家で過ごすより楽しい場所が、ちゃんとある。
それは母として、すごくうれしい。
月曜のショートステイ利用は、生活介護事業所に送迎時間を確認して、利用する方向で考えている。
みーちゃんの世界を、少しずつ広げていきたい
みーちゃんの機嫌が悪い理由は、今でもわからない。
でも、家だけがみーちゃんの世界ではないこと。
みーちゃんが笑顔で過ごせる場所が、家の外にもちゃんとあること。
それを知れただけで、昨日の電話は本当にありがたかった。
みーちゃんの気持ちを全部わかってあげることはできない。
でも、わかろうとすることはできる。
みーちゃんが少しでも楽しく過ごせる場所を、少しずつ増やしていくことはできる。
今日もできることを、ひとつずつ。
みーちゃんの声にならない気持ちに、少しでも近づける母でいたい。